クラシック音楽 新譜CD情報


2024年5月09日

★ユジャ・ワン ”ウィーン・リサイタル” 


アルベニス:マラガ(組曲『イベリア』第4巻より第10曲)
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23
カプースチン:24のジャズ前奏曲Op.53より第11番、第10番
アルベニス:ラバピエス(組曲『イベリア』第3巻より第9曲)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31 No.3『狩』
リゲティ:練習曲集より第1巻第6番「ワルシャワの秋」、第2巻第13番「悪魔の階段」
グラス:練習曲第6番
マルケス:ダンソン第2番(L.ゴメス=タグレによるピアノ編)
ブラームス:『3つの間奏曲』Op.117より第3曲嬰ハ短調
グルック:メロディ(歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より)(G.ズガンバーティ ピアノ編)

ピアノ:ユジャ・ワン

録音:2022年4月26日、ウィーン、ウィーン・コンツェルトハウス

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45093

 このCDは、2022年の”ウィーン・リサイタル”で高い評価を得た演目を収録。リゲティやカプースチンなど超絶技巧が輝く作品から、ベートーヴェンやスクリャービン名作、マルケスなどラテン調の作品も含まれており、ユジャ・ワンの多彩な才能が輝くレパートリーが収録されている。

 ピアノのユジャ・ワン (1987年生れ) は、中国、北京出身。北京の中央音楽学院で学ぶ。2003年ヨーロッパデビューに続き、2005年アメリカでズーカーマン指揮オタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団とメジャー・コンサート・デビューを果たす。以後”スター誕生”と注目され、2006年最も有望な21歳以下のピアニストに与えられる「ギルモア・ヤング・アーティスト賞」受賞。以降、シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ボストン響、サンフランシスコ響、サンクトペテルブルク・フィル等の一流オーケストラへの客演およびリサイタルなどで高い評価を受けている。2024年第66回「グラミー賞」(最優秀クラシック器楽ソロ部門)受賞。

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2024年5月06日

★第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」優勝者 髙木竜馬のデビューアルバム


ラフマニノフ:幻想的小品集より 前奏曲「鐘」作品3-2
       パガニーニの主題による狂詩曲 作品43より第18変奏曲(編:江口玲)
チャイコフスキー:6つの小品より「主題と変奏」作品19-6
ドビュッシー :前奏曲集 第二巻より「カノープ」
シューマン:子供の情景より「トロイメライ」作品15-7
      謝肉祭 作品9
グリーグ:叙情小曲集より「夜想曲」作品54-4
     叙情小曲集より「トロルハウゲンの婚礼の日」作品65-6

ピアノ:髙木竜馬

CD:イープラス EM-36

 このCDは、第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」において優勝及び聴衆賞を受賞し、一躍世界的にその名を知らしめた髙木竜馬のデビューアルバム。

 ピアノの髙木竜馬(1992年生まれ)は、千葉市出身。渋谷幕張高校在学中に、ウィーン国立音楽大学コンサートピアノ科に合格。大学院を最優秀の成績で卒業し、同大ポストグラデュエート過程で学ぶ。また、イタリアの名門イモラ国際ピアノアカデミーに入学。開校30年の歴史で6人目の”マイスター”の称号を得て卒業し、同大ポストグラデュエート課程で学ぶ。2001年第2回「ネイガウスフェスティバル」(12歳以下の部)優勝、2004年第15回「国際ピアノコンペティション」(18歳以下の部)優勝、2005年第6回「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」(14歳以下の部)優勝、2015年第19回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」優勝、2016年第26回「ローマ国際ピアノコンクール」優勝。そして2018年第16回「エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」優勝及び聴衆賞を受賞。オスロフィルハーモニー管弦楽団など国内外の著名なオーケストラとの共演を重ね、ウィーン楽友協会やシェーンブルン宮殿などの世界各地の著名なホールで演奏するなど、目覚ましい演奏活動を続けている。

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2024年5月02日

★三浦文彰(ヴァイオリン)&清水和音(ピアノ)のブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集


ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」
                第2番 イ長調 作品100
                第3番 ニ短調 作品108

ヴァイオリン:三浦文彰

ピアノ:清水和音

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-84157

 ヴァイオリンの三浦文彰(1993年生まれ)は、東京都出身。6歳から徳永二男氏に師事。その後、ウィーン私立音楽大学で学ぶ。2006年「ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール」第2位。そして2009年、世界最難関とも言われる「ハノーファー国際コンクール」において、史上最年少の16歳で優勝。その後、モスクワ、ドイツ、スイスなどで開催される音楽祭に数多く出場。さらに北ドイツ放送交響楽団やウィーン室内管弦楽団などのオーケストラと共演するなど、国際的な活動を展開する。2018年からスタートしたサントリーホールARKクラシックスではアーティスティック・リーダーに就任。ロンドンの名門ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスも務める。2009年度第20回「出光音楽賞」受賞。2022年「Forbes」Asiaにおいて「30 under 30(世界を変える30歳未満の30人)」に選出される。

 ピアノの清水和音(1960年生れ)は、東京都出身。1980年ジュネーヴ音楽院に留学。1981年「ロン=ティボー国際コンクール」ピアノ部門で優勝。1982年デビューリサイタルを開く。1983年第9回「日本ショパン協会賞」受賞。2011年デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。2014年から2018年の5年間では春秋・年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音 ピアノ主義」を開催。スカルラッティとバッハに始まり、古典派からロマン派を中心に20世紀のピアノ曲まで、幅広いレパートリーで聴衆を魅了、なかでもベートーヴェンとショパンに対して深い関心を寄せる。演奏活動の一方で、東京音楽大学の教授を務め、後進の指導にもあたっている。

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2024年4月29日

★ティボー・ガルシア、ロドリーゴ:アランフエス協奏曲を弾く


ホアキン・ロドリーゴ:アランフエス協奏曲

レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ:ラ・フロンテーラ・デ・ディオス(神の国境)
                    ~第5曲:サクリフィチオ(犠牲)
                 :サバテアード
                 :ロンデーニャ

アレクサンデル・タンスマン:王宮の音楽(ロベール・ド・ヴィゼーによる)

                第1曲:アントレ
                第2曲:メヌエット
                第3曲:サラバンド
                第4曲:ガヴォットとミュゼット
                第5曲:パッサカーユ
                第6曲:ジーグ
                第7曲:エール
                第8曲:フィナル

ロベール・ド・ヴィゼー:テオルボとリュートのための小品 組曲イ短調

        第1曲:プレリュード(トランスクリプション:ガルシア)
        第2曲:アルマンド・グラーヴ「老ガロの墓標曲」(トランスクリプション:ガルシア)
        第3曲:クーラント(トランスクリプション:ガルシア)
        第4曲:サラバンド(トランスクリプション:ガルシア)
        第5曲:ロンドー「ラ・モンフェルメイユ」(トランスクリプション:ガルシア)
        第6曲:ジーグ(トランスクリプション:ガルシア)

ギター:ティボー・ガルシア

指揮:ベン・グラスバーグ

管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

CD:ワーナーミュージック WPCS-13848

 このCDは、天才ギタリスト ティボー・ガルシアによる、ギター協奏曲作品中での頂点に立つ人気曲「ロドリーゴ:アランフエス協奏曲」を収録。

 ギターのティボー・ガルシア(1994年生まれ)は、フランス、トゥールーズ出身。7歳でギターを弾き始める。トゥールーズで学び、ルノー・グラスのクラスで室内音楽の学位と、パウル・フェレのクラスで特待生としてギターの学位を取得。16歳でパリ国立高等音楽・舞踏学校(CNSMDP)に入学し、オリヴィエ・シャサンに師事して優秀な成績で学士号を得た。ジュディカエル・ペロワのプライベート・レッスンも受けている。2016年トゥールーズ・キャピトル国立管との協演でコンチェルト・デビューし、この後BBC響等と協演。2017年、イギリスのBBCニュージェネレーション・アーティストに指名され、2018年10月にロンドンのウィグモアホールにデビュー。室内楽では、エドガー・モロー、ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ等と共演、またカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーとも共演&録音を行う。

 指揮のベン・グラスバーグは、英国ロンドン出身。ケンブリッジ大学で音楽の学位を取得した後、王立音楽院でシアン・エドワーズに指揮法を学ぶ。 2017年、23歳で第55回「ブザンソン国際指揮者コンクール」でグランプリを受賞。リヨン国立管弦楽団の副客演指揮者を務め、2019年から2021年までグラインドボーン・ツアーの首席指揮者を務めた。2021年ルーアン・ノルマンディー歌劇場の音楽監督に就任。2023年からウィーン・フォルクスオーパーの首席客演指揮者を務め、2024年1月ウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督に就任。

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2024年4月25日

★菊池洋子、山下一史指揮大阪交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲全集シリーズ開始


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
        ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58

ピアノ:菊池洋子

指揮:山下一史

管弦楽:大阪交響楽団

録音:2023年9月9日/ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル KKC-116

菊池洋子(ピアノ)

 菊池洋子が2023年から3年かけてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲のシリーズを開始した。山下一史指揮大阪交響楽団との共演で毎夏2曲ずつコンサートを行い、キングインターナショナルがライヴ録音する。全5曲のピアノ協奏曲に加え、ベートーヴェン自身がヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に直したものまで披露予定。第1弾は、2023年9月9日、ザ・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。

 ピアノの菊池洋子は、群馬県前橋市出身。桐朋女子高等学校卒業後、イタリアのイモラ音楽院へ留学。1997年、ミラノでソロ・リサイタルを開催したほか、ユベール・スダーン指揮シチリア交響楽団のコンサートツアーのソリストに抜擢された。2002年第8回「モーツァルト国際コンクール」で日本人として初めて優勝。翌年2003年にザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演してモーツァルトのピアノ協奏曲第21番を演奏。2006年にはオーケストラ・アンサンブル金沢のアジア・ツアーのソリストを務めた。以後、世界各地でのソロ・リサイタルを行うほか、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭やパレルモ音楽祭等からも招かれている。2007年第17回「出光音楽賞」受賞、第18回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」受賞。2023年ウィーン国立音楽大学のアシスタント・プロフェッサーに任命され、後進の指導にも取り組む。現在、オーストリア、ウィーン在住。

 指揮の山下一史(1961年生まれ)は、広島市出身。1977年桐朋女子高等学校(男女共学)音楽科に入学。1982年第17回「民音指揮者コンクール」で奨励賞を受賞。1984年桐朋学園大学卒業。その後ベルリン芸術大学に留学。1985年からヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントをカラヤンが逝去するまで務める。1986年「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」(デンマーク)で優勝。この年に開かれたベルリン・フィルの公演で、急病のカラヤンの代役としてジーンズ姿のままベートーヴェン「第九」を指揮し脚光を浴びる。NHK交響楽団(副指揮者:1988年~1995年)、オーケストラ・アンサンブル金沢(プリンシパル・ゲスト・コンダクター:1991年~1993年)、九州交響楽団(常任指揮者:1996年~1999年)、仙台フィルハーモニー管弦楽団(指揮者:2006年~2008年、正指揮者:2009年~2012年)などを歴任。2016年から千葉交響楽団音楽監督、2022年から大阪交響楽団常任指揮者を務めている。東京藝術大学音楽学部指揮科教授。

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2024年4月22日

★弦楽アンサンブル:石田組 結成10周年記念アルバム 2024・春 


<Disc 1>

布袋寅泰:BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
ディープ・パープル:紫の炎
レッド・ツェッペリン:天国への階段
ピアソラ:リベルタンゴ
ロータ/コッポラ:ゴッドファーザー・メドレー
J.ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ラター:弦楽のための組曲 第1楽章:A-Roving/さすらい
             第2楽章:I have a bonnet trimmed with blue
                 /私の青い縁取りのボンネット
             第3楽章:O waly waly/おお、ウェイリー、ウェイリー
             第4楽章:Dashing away/アイロンをかけまくる
グリーグ:二つの悲しき旋律 第1曲:傷ついた心
              第2曲:過ぎし春
三木たかし:津軽海峡・冬景色

<Disc 2>〈DVD〉

布袋寅泰:BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
ピアソラ:リベルタンゴ過ぎし春
三木たかし:津軽海峡・冬景色
Behind the Scene

弦楽アンサンブル:石田組

           石田泰尚(vn)
           三上亮(vn)
           塩田脩(vn)
           ビルマン聡平(vn)
           丹羽洋輔(vn)
           山岸努(vn)
           須田祥子(va)

CD:ユニバーサルミュージック UPCH-20670

 カリスマ・ヴァイオリニスト石田泰尚率いる弦楽アンサンブル:石田組が、ジャンルを超えて縦横無尽に弾きまくるCD(DVD)。各地で人気沸騰中のツアーにおいて、特に人気の高い楽曲を多数収録。石田組結成10周年記念アルバム。

 ヴァイオリンの石田泰尚(1973年生まれ)は、神奈川県川崎市出身。1995年国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞を受賞。1994年~2001年新星日本交響楽団コンサートマスター。2001年から神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務め、現在、同管弦楽団首席ソロ・コンサートマスター。2020年から京都市交響楽団特別客演コンサートマスター。このほか、1994年に結成された弦楽四重奏団「YAMATO String Quartet」、ピアソラを追及した「トリオ・リベルタ」、ピアニスト及川浩治の呼びかけで結成されたピアノトリオ「Bee」等、様々なユニットで活躍する。2014年弦楽アンサンブル「石田組」結成。

 弦楽アンサンブル「石田組」は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスターを務める石田泰尚が、2014年に企画・結成した弦楽アンサンブル。石田が集めたメンバーは全員男性のみで“石田組長”が信頼を置く第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に“組員”が構成されている。月刊「音楽の友」(2021年4月号)のアンケート調査「あなたが好きな室内楽グループは?」(弦楽四重奏団を除く、九重奏団まで)において、堂々4位にランクインし(ちなみに3位はベルリン・フィル八重奏曲、5位はカザルス・トリオ)、その人気のほどが窺える。

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2024年4月18日

★ミケランジェリのドビュッシー:映像第1集・第2集、子供の領分


 

ドヴュッシー:映像 第1集 I.水に映る影
       映像 第1集 II.ラモーをたたえて
       映像 第1集 III.動き
       映像 第2集 I.葉ずえを渡る鐘
       映像 第2集 II.荒れた寺にかかる月
       映像 第2集 III.金色の魚

       子供の領分 I.グラドゥス・アド・パルナッスム博士
       子供の領分 II.象のこもり歌
       子供の領分 III.人形へのセレナード
       子供の領分 IV.雪が踊っている
       子供の領分 V.小さい羊飼い
       子供の領分 VI.ゴリウォーグのケークウォーク

ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50359

 このCDは、印象主義的な書法を確立したドビュッシーが更に独創的な境地を拓いた「映像」、そして、愛娘に捧げられた「子供の領分」を収めた、ミケランジェリ最高の名盤と言われる録音。

 ピアノのアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920年―1995年)は、イタリア出身。10歳でミラノ音楽院に入学。1938年、18歳で国際イザイ音楽祭に参加。翌1939年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で優勝し、審査員長のアルフレッド・コルトーから”リストの再来”と賞賛された。第二次世界大戦中はファシズムに対するレジスタンス運動で活躍。戦後間もなくして楽壇に復帰。世界中でコンサートを開き、その圧倒的なテクニックと比類のない美しいピアノの音色で瞬く間に名声を確立した。また、「ミケランジェリ国際ピアノマスタークラス」開催し、多くの弟子を育成したことでも知られる。非常に強い完璧主義からコンサートのキャンセルを頻発するいわゆる”キャンセル魔”としても有名になり、次第に年間に演奏会が10回に満たないという例も珍しくなくなっていった。しかし、その貴重な演奏会が逆に評判を呼び、一層ミケランジェリというピアニストを伝説に押し上げて行った。初来日は1965年で、日本の音楽界に衝撃を与える。以降も数度来日している。生涯で最後の演奏会は、1993年5月7日、ハンブルクにおいて行われた。

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2024年4月15日

★今、注目のピアニスト 角野隼斗 初のフルアルバム


角野隼斗:ピアノソナタ 第0番「奏鳴」
     ティンカーランド
ショパン:英雄ポロネーズ
     ノクターン 第13番
     ノクターン 第9番 (編曲:角野隼斗)
     子犬のワルツ
角野隼斗:大猫のワルツ
リスト:暗い雲 (編曲:角野隼斗)
    死の舞踏 (編曲:サン=サーンス)
    愛の夢 第3番 (編曲:角野隼斗)
    ハンガリー狂詩曲 第2番
角野隼斗/リスト:カデンツァ

ピアノ:角野隼斗

CD:イープラス em-0008

 このCDは、角野隼斗 初のフルアルバムで、ショパン、リストの作品や自身作曲オリジナル曲を収録し、一部自身による編曲なども加える。

 ピアノの角野隼斗(1995年生まれ)は、千葉県八千代市出身。2014年に開成高校から東京大学理科一類に進学。東京大学大学院進学後は情報理工学系研究科創造情報学専攻にて機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究。2018年ピティナ・ピアノコンペティション(PTNA/ピティナ)特級グランプリを受賞。これにより音響工学研究者に加え音楽家になる決意を固め、プロピアニストとして活動を始める。2018年フランス音響音楽研究所 (IRCAM) に留学し、音楽情報処理の研究に従事。2019年に東大POMPの先輩らと男女混成6人のシティソウルバンド「Penthouse」を結成し、Cateen名義でPf.(ピアノ/キーボード)を担当。同年「リヨン国際ピアノコンクール」第3位。2020年東京大学総長大賞を受賞し、大学院(修士課程)を修了。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」3次予選進出(セミファイナリスト)。自身のYouTubeチャンネルでは「Cateen かてぃん」名義で活動し、チャンネル登録者数は100万人、総再生回数は1億1600万回を超えている。

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2024年4月11日

★内田光子のドビュッシー:12の練習曲


 

ドビュッシー:12の練習曲

        第1巻 第1番:5本の指のための (ツェルニー氏による)
        第1巻 第2番:3度のための
        第1巻 第3番:4度のための
        第1巻 第4番:6度のための
        第1巻 第5番:オクターヴのための
        第1巻 第6番:8本の指のための
        第2巻 第7番:半音階のために
        第2巻 第8番:装飾音のための
        第2巻 第9番:反復音のための
        第2巻 第10番:対比的な響きのために
        第2巻 第11番:組み合わされたアルペジオのために
        第2巻 第12番:和音のために

ピアノ:内田光子

CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50362

 1980年代にモーツァルト作品の録音を続けてきた内田光子が、1989年に録音した唯一のドビュッシー・アルバム。ドビュッシーが晩年に書いた「12の練習曲」は、高度なテクニックと優れた音楽性が結びついた作品。

 ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。

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2024年4月08日

★ツィンマーマンのストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲/バルトーク:狂詩曲/マルティヌー:協奏的組曲


ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1931)
バルトーク:狂詩曲第1番 BB 94b(1928 rev.1929)/狂詩曲第2番 BB 96b(1928 rev. 1935)
マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a(第2稿版)
       瞑想曲~ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276(初稿版)より第2楽章

ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン

指揮:ヤクブ・フルシャ

管弦楽:バンベルク交響楽団

CD:キングインターナショナル KKC-6774

 ヴァイオリンのフランク・ペーター・ツィンマーマン(1965年生れ)は、ドイツ、デュースブルク出身。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。「全国青少年音楽家コンクール」で優勝して「天才少年出現」として評判を呼ぶ。ベルリン芸術大学で学ぶ。 初来日は、1983年6月。 2007年「トリオ・ツィンマーマン」を結成し、室内楽活動にも力を入れている。シエナのキジアーナ音楽院賞(1990年)、ライン文化勲章(1994年)、デュースブルク市音楽賞(2002年)、ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章(2008年)、ハーナウ市パウル・ヒンデミット賞(2010年)などを受賞。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人として世界各地で演奏活動を展開。

 指揮のヤクブ・フルシャ(1981年生れ)は、チェコ、ブルノ出身。ブルノのギムナジウムのころは、ピアノとトロンボーンを習っていたが、次第に指揮に興味を持つようになった。その後プラハ芸術アカデミーに進学し、イルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学ぶ。2004年同アカデミー卒業後、世界各地のオーケストラに客演を行いつつ、ヨーロッパのオケでポストを得て経験を積む。プラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクター、バンベルク交響楽団首席指揮者。

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